この記事でわかること
ドライヤーは100〜120度ほどですが、ヘアアイロンは100度以上が標準で、縮毛矯正では180度まで使うことがあります。髪の内部のたんぱく質は熱によって固まる性質があり(タンパク変性)、これが髪が硬くなり傷んでいく大きな原因のひとつです。アウトバストリートメントは、この熱の高さに合わせて選ぶ必要があります。natureでは、髪内部の温度を60度までに抑える設計のドライヤーを使用しています。
■ ドライヤーとヘアアイロン、熱の高さはどのくらい違うのか
ドライヤーとヘアアイロンでは、髪に伝わる熱の高さが大きく異なります。
- ドライヤー:おおよそ100度前後。頑張っても120度程度まで
- ヘアアイロン:100度以上が標準
- 縮毛矯正用アイロン:180度まで使用することもある
温度が高いほど、髪の形をつけるスピードは速くなります。しかしそのぶん、髪へのダメージのリスクも大きくなります。
■ タンパク変性とは。髪が熱で固くなる仕組み
タンパク変性とは、たんぱく質が熱によって性質を変え、固まる現象のことです。髪の内部にはたんぱく質が多く含まれており、熱を加えることでこの変化が起こります。
イメージとしては、卵が生卵から半熟、ゆで卵や目玉焼きへと固まっていく様子に近いものです。髪も熱によってタンパク変性を起こすと、硬くなり、傷みにつながります。この変化は、卵が生卵に戻らないのと同じように、一度起こると元の状態には戻りません。
■ アウトバストリートメントは、熱の高さに合わせて選ぶ
アウトバストリートメントや熱保護タイプのトリートメントには、ドライヤーの熱に対応したものと、アイロンの高い熱にも対応したものがあります。
ドライヤー用に作られたものをアイロンの熱で使うと、十分に髪を守りきれない場合があります。ヘアアイロンを使う方は、アイロンの熱に合わせたタイプのアウトバストリートメントを選ぶことが大切です。
■ natureで使用しているドライヤーの設計
natureで使用しているドライヤーは、温風でも80度、髪内部の温度は60度までに抑える設計です。60度を超えるとタンパク変性が進み始めると言われているため、この温度設定にこだわっています。
■ スタイリング用アイロンとプロ用アイロンの違い
ヘアアイロンには、大きく分けて2つの種類があります。
- スタイリング用アイロン:日常のスタイリングに使うタイプ
- プロ用アイロン(縮毛矯正などの施術用):温度が下がってもすぐに設定温度へ戻る仕組みを持つタイプ
プロ用アイロンは、髪を挟んだ瞬間に温度が一時的に下がっても、瞬時に元の設定温度へ戻る仕組みになっています。そのため熱が安定して伝わりやすくなっています。縮毛矯正は180度で2秒以上の熱を加えないとクセが伸びにくいとされているため、こうした安定した温度管理が必要になります。美容師は、こうした高温を使う施術の際、専用のトリートメントで髪の内部・外部を保護しながら行います。
一方でプレートの材質もアイロン選びのポイントです。摩擦を抑える加工が施されたプレートは、髪への引っかかりが少なく、熱ムラも出にくいとされています。
こうした高機能・高性能なプロ用アイロンを、日常のスタイリングで毎日使ってしまうと、髪への負担が大きくなりやすいので注意が必要です。
■ 本当にアイロンは必要か。熱に敏感な髪質の場合
特にエイジング世代の方や、髪が細い方は熱に敏感な傾向があります。こうした髪質の場合、必ずしも強い熱のアイロンが必要とは限りません。
natureで使用している、内部温度を60度までに抑えた優しいドライヤーだけでも、クセが伸びるケースがあります。大切なのは、強い熱に頼ることよりも、適切なケアと適切な温度で丁寧に扱うことです。
■ アウトバストリートメントの正しいつけ方
アウトバストリートメントは、つけ方によって仕上がりの実感が変わります。
- 手だけでなく、歯の間隔が広めの目の粗い櫛を使う
- 髪全体に、四方八方からとかすようになじませる
- 顔まわりの髪にも少量つける
- つけるだけでなく、しっかり髪全体に伸ばす
こうしたお手入れを続けることで、髪がうるおいを取り戻しやすくなり、ドライヤーだけでも艶のあるスタイリングがしやすくなっていきます。
■ アイロンに頼りがちな理由
アイロンは手軽で、結果もわかりやすく出やすいため、日常的に頼ってしまう方は少なくありません。それ自体は自然なことです。ただ、熱と髪の関係についての情報や、美容師からのアドバイスが行き届いていないために、必要以上にアイロンに頼ってしまっているケースも多く見られます。気になる方は、ぜひ一度担当スタイリストに相談してみてください。
よくある質問
Q. ドライヤーとアイロン、どちらが髪に負担がかかりますか?
A. 一般的に温度が高いほど、髪内部のたんぱく質が変性しやすくなります。ドライヤーは100〜120度程度ですが、アイロンは100度以上、縮毛矯正では180度になることもあるため、アイロンのほうが高温になりやすい傾向があります。
Q. アウトバストリートメントはどれを使っても同じですか?
A. いいえ、ドライヤー向けとアイロン向けでは対応できる熱の高さが異なります。アイロンを使う方は、アイロンの熱に対応したタイプを選ぶことをおすすめします。
Q. 髪が細い人やエイジング世代の髪には、アイロンは必要ないのですか?
A. 熱に敏感な髪質の場合、必ずしも強い熱のアイロンが必要とは限りません。温度を抑えたドライヤーと適切なケアで、クセが扱いやすくなるケースもあります。担当スタイリストにご相談ください。
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